リサーチセンター
分析、研究、そして開発まで。光応用技術を向上させるリサーチセンター。
サンプル水の水質分析、研究はもちろん、さまざまな処理水における殺菌技術の開発や水質浄化システムのご提案まで。リサーチセンターでは、最新鋭の設備と技術を駆使し、よりスピーディに、より的確に、多彩なニーズにお応えします。
ガスクロマトグラフ質量解析装置
装置の性能試験
水質、水温、菌の種類や菌数など、さまざまな条件下での装置のチェックを行います。あらゆる使用条件において、高い信頼性を維持します。
水質分析・研究
水中のバクテリアやカビ数の測定、PH、イオン及び有機物質量などの検査を行っています。
流体解析
殺菌装置内で流体の流動様式をコンピュータで解析し、装置内平均UV照射量を計算し、最適な装置設計を行っています。
業務内容の詳細
水質検査試験
UV殺菌装置を正しく効果的に適用していただくため、事前に必要な水質検査分析を行います。また装置導入後、適正な水質が維持されていることの確認検査(アフターサービス)としてもご利用いただいております。
●分析項目
・一般細菌数 | ・各種イオン濃度 |
・カビ数 | ・過マンガン酸カリウム消費量 |
・大腸菌群数 | ・残留塩素濃度 |
・優占菌の分離同定 | ・TOC濃度 |
・UV透過率 | ・有機塩素化合物濃度 (トリハロメタン等のVOC23成分、その他各種溶存有機物) |
・濁度 | |
・pH | ・溶存有機物の成分分析 |
●対象とする処理水
超純水、飲料水、工業用水、冷却水、産業排水、プール水、海水、養殖用水、上水、下水など。
ランプ測定
UV殺菌装置の心臓部であるUVランプおよび安定器について、さまざまな条件下における詳細なデータを測定いたします。
●ランプ測定システム
ランプのUV出力(UV照度)、安定器およびランプ電気特性、調光設定、ランプ温度、水温、気温等をパソコンにより一括制御管理することができるオンライン自動計測システムです。ランプの温度特性、調光特性、立ち上がり特性、寿命特性の正確な測定を行っております。
●絶対照度
リサーチセンターでは、米国技術標準局(NIST)および英国国立物理研究所(NPL)に準拠した独立行政法人産業技術総合研究所(AIST)が保有する標準光源により値付けされた弊社標準光源保管し、厳密に照度管理を行っております。これにより、弊社UV出力測定データはすべてAISTとトレーサビリティーの取れた絶対照度にて表記しております。
装置の性能評価試験
上記のランプ測定システムと最大流量300m3/hの通水殺菌試験ライン(写真)を使用して、ステリトロン、フロンライザ全機種に対して様々な条件下における詳細な性能試験を行っております。またお客様立会いによる装置の品質検査、性能確認試験の場所としても利用されています。
●対象機種
ステリトロン、フロンライザ 全機種
●測定項目
殺菌性能、装置の有効照射量、水温、気温、ランプ管面温度、ランプ・安定器電気特性
●対象菌
大腸菌、枯草菌(芽胞)、酵母、カビ類等
反応速度論的解析
UV殺菌装置および光反応装置を設計する際、最も基本的かつ重要なファクターとなるのが目的物質(菌)の反応速度解析です。光化学反応(TOC分解、脱色等)の場合には対象物質の反応速度係数、殺菌の場合には対象菌の不活性化速度係数の算出がこれに該当します。これらはラボスケールの反応装置によって求めることができますが、実装置・実プラントに適用できるデータを得るためには、濃度、温度、透過率、攪拌速度等のパラメータを正確に設定、取得する必要があります。
弊社では、クリーンベンチ内での各種菌の不活性化試験、促進酸化回分試験器によるバッチ反応試験、ポータブルランプ測定システムによる電気特性測定等を駆使し、より高精度な実験、計測を行っております。また、お客様の現場ラインにてサンプリングされた水についても、速やかに正確に分析致します。
コンピューターシュミレーション技術
流体解析によるUV装置内流体解析シュミレーションと有効照射量計算プログラムにより、装置内の流動状態を正確に把握し、菌体に照射される有効照射量を算出することが可能です。その結果、装置内の最適ランプ配置を自動的に計算して、最も効率良く殺菌できるランプ配置を提供します。
また、前述の方法により予め反応速度係数や不活性化速度係数が求められている物質および菌に関しては、任意の装置(ランプ配置)、流量、透過率における反応率、殺菌率を速やかに算出することが可能です。
各種菌の保存、管理
保存条件、培養条件、増殖回数等については、UV耐性が常に一定となるよう、GMP微生物試験法に基づく厳密な制御・保存管理を行っております。