低周波磁気遮蔽材[オルバシート] 振電工業株式会社製
薄型・軽量で加工もしやすく、電磁波を防止する環境対策には最適な遮蔽材です。
従来、磁気遮蔽材としては珪素鋼やパーマロイが用いられていました。珪素鋼は低磁界における磁気シールド特性がやや低く、パーマロイは磁気シールド特性に優れていますが、施工時の応力によるシールド特性劣化に大きな課題がありました。
低周波磁気遮蔽材[オルバシート]は、低周波(50Hz/60Hz)の電磁環境対策材として開発されました。ナノメートルスケール化開発が軽量・薄型・加工を容易にし、これまでの磁気遮蔽材の問題点をみごとにクリアしています。さらに、漏洩磁界(高磁界〜低磁界)における、機器への障害防止や誤動作防止にも有効です。
特長
![低周波磁気遮蔽材[オルバシート]](image/left_photo_wide_energy03.jpg)
●従来の磁性合金に比べ、きわめて高い遮蔽性能を備えています。
●薄型、軽量、加工(打抜、曲げ)や取り扱いが容易です。
●低周波電磁環境対策材料として最適です。
●遮蔽能力を積層方式より調整できます。
●電磁ノイズ発生源や伝送路に、貼る・巻くだけで磁気ノイズを抑制します。
●少ない材料で遮蔽出来るため高い経済性が有ります。
●遮蔽条件のご提示及び現地調査により現地施工も請負います。
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オルバシートの仕様
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| 型 式 | [Fi-2:二層磁気シールド] |
| 材 料 | 軟磁性合金 |
| 発 熱 | なし(通電電流2000A耐久試験) |
| 透磁率 | 70,000(50Hz/60Hz) |
| 磁束密度 | 1.23(T) |
| 密 度 | 7.4(10kg/m) |
| 抵抗率 | 1.2(μΩm) |
| 標準厚さ | 0.25(mm) |
| 重 量 | 0.6(kg/m2)単位面積重量 |
| 標準寸法 | 470mm×1000mm |
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用途
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●低周波電磁環境 ●携帯電話 ●CRT ●医療機器(CTスキャン)
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使用例
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●EMF環境対策
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従来の遮蔽材との比較
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| 比較項目 | オルバ磁気シールド [Fi−2] |
パーマロイ | 珪素鋼板 |
|---|---|---|---|
| 最大透磁率 [μ] |
70,000 | 200,000 | 5,000 |
| 磁束密度 [T] |
1.23 | 0.7 | 2.0 |
| 板 厚 [mm] |
0.25 | 1.0 | 0.7 |
| シールド性能 減衰率[dB] 減衰率[%] |
20.0 80 |
21.4 92 |
6.4 52 |
| 重 量 [kg/u] |
0.6 | 8.7 | 2.5 |
| 施工性 | (1)加工済み、そのまま施工 (2)応力・歪みにて特性が劣化しにくい。 (3)曲げが可能 (4)積層タイプで性能調整 |
(1)加工・仮組後に解体し熱処理が必要 (2)応力・歪みで特性が劣化 |
(1)熱処理済みなのでそのまま施工 (2)応力・歪みで特性が劣化 (3)曲げにくい |
| 総合評価 | ○ | × | △ |
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